フラッシュドライゲルは顔料?

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    さて、春めいてまいりました。そして、いよいよ来週は平成29年度の運命が決まる異動内示があります。もう何度目になるかわからないくらい入社してから長い年月が過ぎましたが、未だにドキドキそわそわしてしまいます。慣れるということがありませんね。異動がなくても忙しい時期ですが何とか乗り切らねば。

    さて、今年のOHTOの春の新作群は今週スライドクリッパーソフトを入手してコンプリートしました。数的には少なかったですが、それぞれにソソラレルものがあり、そして、低価格のものが多かったこともあってすべてを入手してしまいました。

    ノックローラーOは今回の新作群の中では最高級品。ノック式の水性ボールペンリフィルを搭載したものごっい重さのボールペン。こちらはギフト用に。勿論通販で。上司の異動が決まっているのでその方に。お世話になりましたの気持ちを込めて。

    ノノックはOHTOお得意のオートシャープ。ただし、今までのものよりもセクスィーなアルミのくびれボディ。これで500円なら納得という出来。書き味はいつものオートシャープとの違いは感じられませんでしたが、まあ、セクスィーさに免じて許す。ただし、今の折れないブームに便乗した感あり。

    スライドクリッパーソフトだけは書店の文具売り場で発見。保護。はさむ部分がポリプロピレンで挟まれるものを傷めにくくなりました、という商品。今までのものは金属でしたから挟んだ跡が残ってしまっていました。プッシュホルダー付きで500円。これだけはあまりお買い得な感じはしません。

    そして、レイズ。これが一番のお買い得のお得ちゃん。なんと250円。パーカージョッターのようなクラシカルな佇まい。フラッシュドライゲル搭載で閃光速乾。リリースはありませんが、フラッシュドライゲル芯と同型の油性ニードル芯も同時購入。筆記距離は従来の2倍の2800m。ロングライト!

    ただしこのレイズは少し残念な点も。上軸が樹脂で、下軸及びクリップが金属なのでかなりの後ろ重心。クリップの先端くらいに重心があって書いていると後ろに持っていかれる感じがします。上軸と下軸の材質が逆だったら良かったんじゃないのとか思ってしまいます。

    で、タイトルにもある通り、この速乾インク顔料インクかと思うくらい耐水性があります。乾きが早いだけでなく水にも強いようです。書いたすぐ後に、水性マーカーなどでなぞっても筆跡がほとんど流れません。メーカー公式では染料か顔料かについては触れられていないので何とも言えませんが水にも強い性質は持っているようです。

    エナージェルやサラサドライ先輩方は染料で、水には弱い性質でしたからこれは一歩先行くゲルインクなのではと思ってしまいました。耐候性は時間が経ってみないと何とも実験しようがないので今はコメントを差し控えますが、これで耐候性も高いとなると、かなり顔料に近いインクということになるのではと思います。

    もしそうなら、その点をメーカーが売りにしないわけないので、きっと違うのだろうなとは思いますが、今回のノック式ノンドライ水性リフィルや、フラッシュドライゲルリフィル、容量2倍の油性ソフトインクリフィルなど、OHTOの開発陣の気合が感じられて、今後に期待が持てるラインナップでした。

    ノックローラーOはプレゼントにしてしまいますが、自分用にも購入しようと思っています。胴軸が太目で軸内に余裕があるので様々な芯が入る可能性があり、実験のし甲斐があるなとも思っています。後は、営業さんたちに頑張っていただいてもっと店頭で購入しやすくしていただきたいなと思います。

    悔しい!色彩雫の限定色「江戸の粋:江戸紫/新橋色/深川鼠」

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      新年も早や1週間。新年気分はもう薄れているかもしれません。これから仕事始めという方もいるかもしれません。いずれにしろ2017年は着々と経過していっているわけで、時の経つのは速く、なにも成さぬまま気がつけば今年もあっという間に過ぎていってしまうのかもと思うと・・・年は取りたくないものです。

      さて、新年は新商品リリースなどが殆ど無いせいか、ネット検索をしていても目新しい情報は少ないこの時期。そんななか、岡本紙文具店様のサイトを超久しぶりに覗いたら衝撃の事実が!なんと、色彩雫の限定色が再販されていると言うではありませんか。ちなみに初販は2009年だそうです。

      「なーにー!」となりましたよ!パイロットのサイトでもアナウンスされていなかったと思うし、しかも、11月中旬のことだったからもう売り切れてるだろうし。限定ですからね。久しぶりに悔しい思いしました。まあ、あまり好みの色ではなかったことが唯一の救いか。

      でも、パイロットのプレスリリースの基準ってよくわかりませんね。基本的に全国発売するもので新製品はアナウンスするのでしょうが(コレトの限定柄とか)、こういう限定物の再販情報も流したほうがいいんじゃないでしょうか。それともそうするとあっという間に売り切れちゃってかえって苦情になっちゃうからなんでしょうか。

      もし、リリースのアナウンスが有ったからといって、私が購入したかは微妙ですが(インクは買いすぎてしまってほとんど使えていない状況なので)、後でこういうのを知ると悔しいですね、やっぱ。私のチェックなんて、節穴で、しかも全てをチェックできるわけでもないので、こういう漏れはあるのですが・・・。

      パイロットからすれば新製品ではないし、単に再販しただけで、しかも全国的にではないし・・・ということなのでしょうが、あとから知って悔しい思いをする人も多いんじゃないでしょうかね。お知らせ欄に「再販します」と記載していただくだけでいいと思うのですが、駄目なんですかね。上司が許さないとか。

      どうやらミニボトル3色セットも販売されていたようでもしかしたらこれがネットで買えていたとしたらあるいは触手が伸びていたかもしれません。まあ、現在ではもう買えないでしょうからジタバタしても始まらないのですが・・・キングダムノート様のサイトとかをもっとマメにチェックするとかしないと駄目かな。

      まあ、これ以上インクが増えても置く場所に困ってしまうし、いつ使うのやらわからないので・・・と自分を慰めていますが、結局自分はこういう限定物に弱いんだなと再認識。そうやって「いいお客さん」として企業の売上に貢献するんだろうな、これからも。

      そうだよな、文具業界、苦しくなっていくのは目に見えているし、少しでも貢献していると思うことにしよう。そうやって売上が伸びれば、企業の新製品開発も進むわけだし、そうやって結果的にユーザーに還元されるのだと思うことにしよう。と言いつつ、買い過ぎには注意しないと。

      と、年の始からグダグダと取り留めのない、しかも聞いても嬉しくないことを記事にしてしまいました。申し訳ありませんでした。が、年頭なのに、こんな悔しい思いをしたのは初めてなので愚痴ってしまいました。重ね重ね申し訳ありません。これからは気を取り直して今までのペースを取り戻したいと思います。

      どうやら、赤が一番なめらからしい・・・

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        多色、多機能のボールペンについて感じることがある。多色ペンというと、カスタマイズペンを除き、大概のペンは「黒・赤・青・緑」が定番だ。海外のものの中には蛍光オレンジなどが配されることもあるが、日本の場合は殆どがこれだと思ってもいい。その中で、一番なめらかに感じるのが「赤」だというお話。

        まあ、これは私の個人的感覚なので「違う」と感じる人がいても、もちろん、それをどうこう言う気はない。例えば、アクロボール4。これでは、「赤>黒>青>緑」の順でなめらかに感じる。赤と緑で比べると「同じアクロインキなの?」と思うくらい滑らかさの違いを感じる。

        溶剤は同じでも、染料が違うのだから滑らかさに違いがあってもおかしくはないと思うが、あまりにも違うので「あれ?」と思ってしまう。これは、私の使っているアクロボール4の個体特性なのか、全てのアクロボール4なのかは比較できないが、これと同様なことをぺんてるのローリーでも感じる。

        ローリーは多色ペンもあるが、今回は単色ローリーについて。これも「赤>黒>青」の順でなめらかに感じる。特に赤は新油性ボールペンと同等かそれ以上に感じる時さえある。また、このペンが油性顔料のボールペンであるからかもしれないが、ローリーの青はかなり特徴的な「水色」に近い色をしている。

        まあ、私もそれほど詳しくはないので、「赤がなめらか」の理由を科学的に説明することはできません。ただ、日常的に黒に次いでよく使う色であるし、人類が一番最初に使い始めたのも赤らしいので、歴史も長く、最も人類に馴染んでいるからなのかもしれない。化学的にも最も容易に安定させることができるのかもしれない。

        何度も言いますが、私は科学や化学には疎いほうなので詳しいことはわかりませんが、ただ、日常よく使う色にメーカーが力を注ぐのも当然であるし、それだけ多く作る過程で製造のノウハウも蓄積されるから、新しいインクを作る際にも作りやすいことは間違いないのでしょう。

        メーカーも新インクを発売するときに単色ペン>2・3色ペン>最後に4色ペンというのが通常の流れだから、やはり、緑のインクをある程度使えるようなレベルに引き上げるのはなかなか難しいのかもしれません。ビクーニャなども緑については「ダマ」が酷くて、同じビクーニャインクとは思えないくらいですし。

        この記事では主に油性インクのボールペンについて書きました。ゲルや水性インクについては、それほど差を感じたことはないので、また別なのでしょう。今回は、私の感覚となんとなくこうだと思うというような曖昧な記事になってしまいましたが、最近感じたことについて書いてみました。

        どうやら、少し良いらしい・・・

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          ようやく少し、症状が軽くなってきました。この2週間は仕事が山場で、休むわけにもいかず、かと言って激痛で身体が動かせない、立ち上がれないというのでもなく、足に鈍いしびれと、重たさと、時々ピリッとした痛みが走るといったような状態が続いており、足を引きずりながら仕事をしておりました。

          仕事が終わると、もう何もできないくらい疲れ果ててしまい、家では「眠るだけ」といった状態が続いていまして、今日も昼寝をしましたが、あり得ないくらい疲れが出て、ようやく重い体を起こしてこうして記事を書いています。こうして、腰から背骨にかけて負担がかからない状態にあれば少しは身体も楽になります。

          というわけで、これから少しずつ記事をアップしていけたらと、再開することにしました。

          さて、この間文房具に関して、何もしていなかったかというと、そうではありません。当然のことながら仕事では使うし、職場の上司も「文房具だけは詳しい」という認識を私に対して持っていますのでいろいろと聞かれることもあります。最近では書けないボールペンについて、聞かれました。

          正確には新品なのにインクが出てこないボールペンについて聞かれました。まあ、この辺に関しては考えられるのは、空気が入ったか、インクがもう古いのか、ペン先にゴミが詰まったか、ペン先に何らかの不具合があるか、まあそのへんなのではないかと答えると、どうすればいいのかと聞き返されました。

          その時に丁度、ビジネスの電話がなり、そちらに出てしまうと、上司はおもむろにライターを取り出し、ペン先を炙りだしたのです。横目で見ていて、ああ!それは一番やっちゃダメなことなのに!そう思いつつもビジネス電話を放り出すわけにもいかず、その様子を見守るしかありませんでした。

          以前にも別な所属で、同じようなことをした人を見かけたこともあり、インクを暖めると書けるようになるという都市伝説は思った以上に流布しているようです。そして、悲劇は起こったのです。なんと、ペン先が芯から飛び出したのです。芯内の空気が暖められて膨張し、ペン先が芯軸から放出したのだと思います。

          その現場を実際には見ていないのですが、上司の話によると「ピューッ」と飛んでいったのだとか。メーカーのサイトなどでは中のインクが変質するから温めたりしないでくださいというのは読んだことがありましたが、まさかペン先がロケットのように飛び出すとは、結構危険です。

          小さなペン先が飛び出して、お子さんの目などに入ってしまう可能性もあるかもしれません。まあ、こういうのはレアケースなのでそこまでやる人はいないと思いますが、人に向けてはやらないほうがいいですね。その後、上司には「三菱鉛筆」さんのサイトの、「書けなくなった(ボールペン)」のページを見せました。

          そこには、「ペン先を「火であぶったり、お湯につけると書ける」というお話を聞きますが、かえって品質を損ないます」と書かれており、それを見て、納得したかどうかはわかりませんが、今後は同じことはしないと思います。それよりも、私個人的にはその上に書かれた文章に驚きました。

          「当社のボールペンは全数筆記検査を行ってから出荷いたしております」・・・。抽出検査ではないんですね。三菱くらい大量に出荷するメーカーでは全ては検査しきれないだろうと思っていましたから、けっこう大変なんだろうなと思いました。機械が判定するのかな?それとも、最後は社員が書いてみるとか?

          試験専門の社員さんがいて「その道云十年」だったりして、その人の目の黒いうちは1本たりとも不良品は出さねえ!という職人気質の人がいたりとか・・・。そんな妄想をしてしまいました。まあ、そういう人はいないにしても、全て検査済みという「安心」が何よりの価値なのではないかと思います。そして、これからもずっと続けていってほしいなと思いました。

          きれいすっきり

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            少し前から頭の片隅で引っかかっていることがあります。それはインクのこと。ボールペンのインクはなぜこびりつかないんだろうということ。ボールペンの芯の中に入っているインクをキレイすっきり使い切ったときにふとそんなことを思いました。

            例えば、油性ボールペンのインクが何かの拍子に手に付いたり服に付いたりしてしまうことがあります。それをキレイに落とすのは結構大変です。特に服に付いてしまったときなどはなかなか落ちません。そんなしつこいインクなのに樹脂芯の中ではこびりつく様子もなくキレイに減ってゆきます。

            それは、皮膚や衣類などの繊維にはインクが染み込むけど、樹脂は染み込まないからということなのかもしれませんが、それにしても、1年や2年、もっと長い期間に亘ってインクと接している樹脂の内側部分はもっと汚れていても不思議ではないはず。

            それとも、インクの色素がこびりつかないような特殊加工が施されていてインクの減り具合が一目で判るような工夫がなされているのかも?だとすれば中身の見えない金属芯などはインクがべったりとこびりついているのかも。

            そして、インク側にもこびりつかない工夫がなされているのかも。滑りを良くするために潤滑油的な物が混ぜられているとか。でも、インクは経年劣化していくはず。劣化したインクはどうなんだろう。固まってしまって、芯内側にへばりつくのか、それとも・・・。

            万年筆のインクが入ったカートリッジは内部を水洗いしてもあんなにキレイになりません。だから、不思議でなりません。なぜだろう?どうしてなんだろう?そんな小さなことが気になる。キレイすっきり使い切ったボールペンの芯を眺めながらそんなことを思う今日この頃。

            硝子に月夜の雫を乗せて・・・シャーベットパープル

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              前回に引き続き、紫系の色。といっても、色合いは全く違う。「紫煙」ほぼ黒だったが、この色は淡い、いや、薄い感じの紫。雨に濡れたあじさいの色。そんな感じ。セーラー万年筆のジェントルインク。書いているときはこれはちょっと薄すぎるかなと思うくらいの色。

              それが乾くと、淡くて透明感があって上品な色で、それでいて読みにくくなるほど薄くはない、そんな色になる。細字の万年筆よりも、太字のモノやガラスペンなどで書くのがいいかもしれない。あまり、濃淡はつきにくく、その点では万年筆でもガラスペンでもいけるインク。

              なんとなく詩でも作りたくなるような(作れませんが)そんな気にさせてくれる色合い。女性向きの色のような気がします。購入して半年くらい手を付けていなかったが、使ってみるといい感じの透け感があるので、マーキング用とでもいけるかも。

              足のしびれも一進一退、ここからさらに改善していくには辛抱強く慎重に少しずつ静めていくしかないのかなと思い始めている今日この頃です。もう少し書きたいのですが、今週は今ひとつな感じなのでこのくらいで。では。

              硝子に月夜の雫を乗せて・・・紫煙

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                ようやく、復帰である。診断は「ヘルニア」。「手術した方がいい」と言われたが、ネットなどで調べると「手術はしない方がいい」という記事も多く見受けられ、個人的にも手術がうまくいくかの不安もあるし、その後のリハビリなどで仕事に大きな穴を開けることも「手術」に踏み切ることをためらわせる要因となった。しかして、経過観察ということで、症状も軽くなってきたので(痛み、しびれ)再開します。

                まず、再開一発目はガラスペン企画。「紫煙」。ミックスフリーインクで作ったオリジナルインク。色的には限りなく黒に近い紫、というか紫がかった黒といいますか、そんな色。今所持しているミックスフリーインク全部混ぜを2周してこの色となった。

                ネーミングの由来は、漫画「ハンター×ハンター」キメラアント編に登場する「モラウ」というキャラクターが使う念能力のひとつ「紫煙機工隊(ディープパープル)」から。ヘルニアで動けないときの唯一の楽しみが「ハンター×ハンター」だったことも大きく関係している(総集編です)。

                ミックスフリーの黒が「スモークブラック」であることも関係している。それと、ミックスフリーインクには「シルキーパープル」と「オーロラブルー」という紫系の色が多く、紫が少し強く出たのだろうと推測している。

                はっきり言ってぱっと見は、黒にしか見えないが、よく目をこらすと紫がかっているのが分かる。ビジネスでも使えそうな色で、個人的に気に入っている。このインクにたどり着く2周の間にできた中間の色も保存してあるので、オリジナルインク自体は20色近くになった。

                ガラスに乗せると意外と紫が強いように見えるが書いてみると殆ど黒である。ミックスフリーインクはさらさら系のインクなのでガラスペンとの相性もばっちりにすらすらと書いていける。インクが掠れてくると紫が顔を覗かせる。

                ミックスフリーインクの魅力、それは一期一会。計算して欲しい色を作るのもいいが、計算などせず、そのときの気分で色を混ぜ、できた色を楽しむ。そういうのもいいんじゃないかと思っている。そもそも、計算して色を作るなんてこと、自分にはできないのだが。

                偶然できた色でも、自分で作り出したと思えば愛着は他のインク以上となる。偶然できた色が自分の期待以上の時の喜び、その逆だったとしてもそれはそれで楽しめる。いずれにしても、我が子はよその家の子よりも可愛いモノだ。(憎らしいという人もいるかもしれないが)

                これからは、体調と相談の上、書けるときに書きたいと思っているのでシュウイチ程度になるかもしれませんが、何卒よろしくお願いいたします。

                硝子に月夜の雫を乗せて・・・「アンバー」

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                  夜中に目が覚める。最近ずっとそうだ。そんなとき再び眠りに落ちるのが惜しいくらい頭も目もさえている。布団から起き出し、机の上の透明なペンを手にする。今日はどのインクを使おうか・・・。すっと手を伸ばす。琥珀色の液体。ペリカンのアンバ−。

                  このところ、こういう系統の色に引きつけられる。理由は分からない。昔を懐かしむような年齢になったということか。いや、懐かしむような過去などない。平板で面白味などない人生。自分ではそう思っている。好みが変化したということもないと思う。

                  ただ、このところ忙しく、そういったビジネスライクな色とは正反対の色を求めているのかもしれない。インク瓶自体も美しい造形。中で琥珀色の液体が揺れている。それを眺めているだけでも楽しい。蛍光灯の光に透かしてみたりする。

                  確か、去年の限定色だったような気がする。パッケージにはエクストラソフトインクとある。きっとさらさらと書けるのだろうと、期待はふくらむ。実は二瓶目。使い切ったわけではない。倒して零して畳に吸わせてしまって殆ど使えなかった。今度は慎重に。

                  ゆっくりとガラスペンを浸してみる。意外と口いっぱいにインクが詰まっていて、奥深くまで差し込まなくても済む。溝に液体が付着して留まっている。この間使ったインク「フンワリ」にも似ている。が、掠れてきたときの色が違う。アンバ−は黄色が顔を覗かせる。

                  書き味は予想通り、さらさら。人事異動のこの時期。組織に、人間関係に波が立つ。それは心にいらだちや、焦りを生むことも多い。そんなモノを少し和らげ、落ち着かせてくれる。色、書き味。淡い、濃いを繰り返しながらつれづれなるままに。

                  長い長い年月を経て変化した植物の樹液。その年月の中で透明度と深さが増してゆく。その時代の空気感まで封じ込めた時の雫、樹木の血液、樹木の涙。それをインクで完全に表現するのは無理。にしても、紙の上にそっと置かれてゆく液体は淡い濃いを織りなしながらそんなモノを表現する。

                  ガラスペンでさらさらと揺れる気持ちを日記に綴りたい、そんなときに。琥珀の雫はあなたに何かをもたらしてくれるのだろうか。

                  硝子に月夜の雫を乗せて・・・「フンワリ」

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                    琥珀色。コーヒーカラー、秋の色、そんな感じ。インク瓶の蓋を開ける瞬間。広がる匂い。初見のインク色。その瞬間がふっと気持ちを和ませてくれる。和らぐ一瞬。小さな出会い。開けた蓋に付着したインク。「ふんわりカプチーノでひと息」という紙箱に書かれているようにカプチーノのような色。コーヒーカラー。

                    ガラスを瓶に浸してみる。ガラスの透明感が映える色。一度インクを水でぬぐい落とす。水はほんのり色づく程度。オレンジがかった茶色。今度はインクを紙の上に落としてみる。さらさらと書き付ける。一文字の中にインクの濃淡が現れる。それが綺麗。

                    セーラーの女性社員発ジェントルインクのオリジナルインク。「女子いろDays」のなかの「フンワリ」。このシリーズ、渋すぎない派手すぎない、大人の女性の感性が出ている色ばかりがラインナップされていって好感。

                    この色でふんわりするかは別として濃淡が綺麗に出るのでガラスペン向き。書いていて気持ちのいいインク。そして、乾いたあとも淡いが白い紙の上で映える色を楽しめる。色が掠れてきても不思議と濃いときと印象が変わらないのも特徴。

                    手紙、日記などを綴るのに最適な色だと思う。ガラスペンはその日の気分で色を変えられるのでシリーズ全色を揃えてその日の気分で日記などいかが。

                    硝子に月夜の雫を乗せて・・・「海松藍(みるあい)」

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                      この色、なかなか手に入らなかった。一度、ネットの通販で見かけて購入しようとしたが、売り切れだった。みるあいという名前にも惹かれた。日本の伝統色らしい。自分で試してみたいという欲求は日に日に高まるがそれがかなえられないまま、ごく最近まで探していた。

                      それが、ようやくかなった。ジェントルインク、「四季彩」シリーズが一堂に会して入荷したという。これを逃せばもう出会えないかもしれない、そんな気がして迷うことなく購入。他の色も購入したがメインは海松藍。

                      インク瓶の入った紙箱には桜の花びら、葉の緑、紅葉、雪片が描かれている。早速インク瓶を取り出し蓋を開ける。蓋を開けたときのインクの匂いが好き。蓋に付着したインクを見る。濃い緑だが、深緑というのとも違うし、グリーンブラックというのとも違うような気がする。

                      ガラスペンのペン先をインクに浸し引き上げる。ペン先を見ると濃いブルーブラックのようにも見える。紙に触れさせてみる。かなり濃いというかかなり黒い。書き出しは黒が勝っている。数文字書くと、緑になってゆく。「藍」色は見受けられない。

                      乾いたところを見ても、インクがたくさん乗ったところは黒に近く、インクが掠れてくると、緑になったゆく。自分が期待していたのとは少し違った印象。万年筆で書くと違うのだろうかとキャップレスつけペンで書いてみる。

                      ガラスペンで書くよりはインクフローは安定する。それに伴い色も安定するが、そうなったときに初めてほんの少しだけ濃い藍色が顔を覗かせてくれるうようなきがする。どちらかといえば万年筆向きのインクなのかもしれない。強く濃淡が現れるガラスペンではこのインクの繊細な色は表現しきれないのかもしれない。

                      これはこれでいい感じに渋い色でいいのだがもう少し青味が強い方が自分としては好みだ。しばし書いてみてペン先のインクをぬぐい落とすため、水に浸す。するとペン先のインクが水に溶け出すのだが、溶け出した色は緑よりも青が強い。

                      実は、この溶け出した色を求めていた。深く濃い青に緑色が見え隠れするような色。それでいて月夜よりは緑が強く出る色、そんな色を欲していた。そうだ、これこそ求めていた色。これが紙面ではうまく出ていないような気がする。

                      でも、こういう多面性を持ったインクが好き。基本色や原色はボールペンに任せて、万年筆用のインクにはこういう複雑で多面的な色を自分は求めているのだと、改めて知る。

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